国境を越える学び:ベルギー拠点の監査シニアが語る、MOVEプログラムの価値

Forvis MazarsのMOVEプログラムで2025年6月から6か月間来日したジュリアンさんにお話を伺いました。普段はベルギー事務所で監査シニア・アソシエイトとして働く彼が、日本での監査業務や文化の違いを通じて得た経験、日本の会計実務やビジネス慣行への理解などについて語ってくれました。
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 Interviewer:自己紹介をお願いします。 

ジュリアン:私はジュリアンと申します。ベルギーのForvis MazarsからMOVEプログラムを通じて約6か月間Forvis Mazars in Japanの監査法人で働く機会をいただきました。7月にはForvis Mazars in Japan全体社員旅行にも参加することができ、監査だけでなく沢山の方々と交流する機会に恵まれました。 

 

Interviewer:ジュリアンさんは社員旅行だけでなく、会社で行っているクラブ活動にも積極的に参加されていましたよね。MOVEに興味を持っているスタッフも多いので、皆刺激をもらっていたかと思います。今回ジュリアンさんがMOVEプログラムに興味を持ったきっかけを教えてください。 

ジュリアン: Forvis Mazarsに入社する前から、私は常に母国のフランス以外で働きたいという強い思いを持ちながら就職活動をしていました。その結果、ベルギーのブリュッセルにあるForvis Mazarsに出会いました。ここは、海外で働くという希望と、ヨーロッパの中心にある国際都市であるという両方を兼ね備えていたため、グローバルな経験をしたい、さらには海外で経験をしたいという私にとって理想的な会社でした。入社して数年経ち、業務にも慣れてきたため、MOVEプログラムに応募しました。 

 

Interviewer: MOVEプログラムを終えられるに当たり感想をお聞かせ下さい。既にベルギーで監査の経験を積まれてきたジュリアンさんですが、プロフェッショナルとしてどのような成長があったと思いますか。 

ジュリアン:日本でのMOVEプログラムの経験は、まったく異なる文化や職場環境を体感できるものでした。Forvis Mazarsが提供する最も有意義な機会のひとつであり、私の視野を大きく広げてくれたと感じています。この経験を通じて、全く新しい環境に適応し、ゼロから仕事面でも個人面でも成長する力を身に着けることができました。また、日本という経済大国のビジネス慣習や実務についても理解が深まりました。現地の規制、会計、法律、税務にも関心が高まり、国際的なキャリアを築く上で非常に価値ある知見を得ることができたと思います。さらに、この経験は、これまでの自分の仕事が本国のマネジメントに認められた証のようにも感じられ、とても励みになりました。 

 

Interviewer: このプログラムで得た経験は、ベルギーに帰国後もあなたのキャリアを支えてくれそうですね。日本滞在中に習得した具体的なスキルや知識があれば教えてください。 

ジュリアン:監査を担当したクライアントや携わった業務を通じて、ビジネス管理についての知見を深めることができました。日本の会計実務について学び、国際的な案件ではIFRSの知識を強化することができました。また、日本が何十年にもわたり世界有数の経済大国であり続けている背景にあるダイナミクスについてもより深く理解できました。 

 

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Interviewer: 実践的な経験を通じて多くのことを学ばれたようですね。プライベート面ではいかがでしたか? MOVEプログラムは仕事以外の面でもどんな影響を与えましたか。 

ジュリアン:これまでにも数回海外で生活をしたことがありますが、どの経験も強い印象を残しています。しかし、今回の日本滞在は、ヨーロッパと日本の文化的な違いが非常に大きいこともあり、間違いなくこれまでで最もインパクトのあるものでした。特に心に残ったのは、現地の人々や同僚との交流です。言語の壁があるため、コミュニケーションが制限される場面もありましたが、その分一つひとつの会話がより意味深く、誠実なものに感じられました。また、東京は大都市でありながらも驚くほど快適な生活を送ることができたことや、ヨーロッパとは生活リズムが大きく異なることにも驚きました。インフラの整備や利便性の高さのおかげで、予想以上に快適で過ごしやすかったです。 

 

Interviewer: 言語の壁が「課題」であると同時に「意識的なコミュニケーションの機会」でもあった、と。他にも何か文化の違いを感じた点はありますか? 

ジュリアン:言語以外にも、日本の文化的な作法やふるまいに適応することが大きな違いでした。例えば、ヨーロッパだと直截的な表現でのコミュニケーションが一般的に受け入れられますが、日本では時に失礼と捉えられることがあります。こうした細かなニュアンスを学び、慣れるのは簡単ではなく、外国人が誤解を招きやすいと痛感しました。ですので、相手を不快にさせる事がないよう常に気を配っていました。そしてもう一つ、夏の暑さに衝撃を受けました。今年は得に気温35度+、湿度90%近くもありましたので、服装や過ごし方に日本スタイルを取り入れて完全に溶けてしまわないようにしました! 

 

Interviewer: たとえグローバル企業でも日本のコミュニケーションスタイルは独特ですよね。日本滞在中、具体的にどのように貢献されましたか。 

ジュリアン: 私が関わったチームでは、積極的にイニシアティブを取る必要がありました。シニアとして、ベルギーと同じように複数の案件をリードし、クライアント対応を行いパートナーのメイン窓口としての役割を担いました。とはいえ、案件によっては言語の壁が大きく、難しい場面もありました。一方で、英語でコミュニケーションができる同僚とは円滑に連携でき、お互いの働き方にうまく適応し合うことができました。興味深いことに、日本で準備したデータをベルギーの同僚によってレビューされるグループ連結案件にも関わり、まさにグローバル企業で働いていることを実感しました。 

 

Interviewer: 正にOne teamなグローバル企業で働いているという実感を得られた瞬間ですね!日本のスタッフに対して、どのような影響を与えられたと思いますか? 

ジュリアン:私は、周囲に対して前向きなエネルギーと熱意を持ち込めたのではないかと思います。私自身は少し内向的なところもありますが、オープンなコミュニケーションを心掛け、自分の文化や背景、個人的な経験を共有するよう努めました。滞在中、本当に多くの方々と友情や信頼関係を築くことができましたし、その交流が一緒に過ごした方々に良い影響を与えられていれば嬉しいです。私自身、彼らから多くを学びましたし、何より、自分自身やベルギーに対して良いイメージを持っていただけたら光栄です。 

 

Interviewer:とても充実した経験だったのですね。最後に、MOVEプログラムは同僚にも勧めたいですか?  

ジュリアン:もちろんです!もう一度参加できるなら喜んで参加します。MOVEは、好奇心が強く、挑戦を楽しみ、新しい世界を探求したい方にとって理想的なプログラムです。社内ネットワークを広げ、素晴らしい人々と出会い、刺激的な職場環境を体験できる非常に魅力的な機会です。自国にとどまらず、新しい環境で異なる働き方を経験したい人にとって、このプログラムは非常に魅力的で、深く価値のある経験になるはずです。 

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